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お湯の供給をする給湯器は、お風呂や台所など日々の生活に欠かせません。だからこそ、古くなった給湯器は故障や事故に繋がるリスクが高まるため、早めに交換する必要があります。そこで今回は、マンションで給湯器を交換するときの具体的な費用と、注意すべきポイントをご紹介します。
まずは、給湯器を交換するタイミングを確認しましょう。多くの給湯器が、製造から10年間を安全に使用できる期間として定められています。それ以上は不具合や故障の確率が高まってしまうため、使い続けるのはおすすめできません。
製品に記載されている製造年月日を確認して、10年以上たっているようであれば交換を検討してください。また、お湯の温度が不安定になるほか、給湯器のエラーが頻繁に出るのも交換が必要なサインです。
給湯器の交換にかかるコストは、主に製品代と設置工事費の2つです。そこでここからは給湯器の種類やサイズ、工事費の3点に分けて具体的な費用をご紹介します。
近年は給湯器の種類が増えていますが、大きく分けると3種類ほどに分けられます。マンションの場合は配線や規格の関係上、従来と同じタイプを選ぶのが一般的です。今使っている給湯器の種類を、事前に確認しておきましょう。
1つ目は、給湯専用のシンプルなタイプです。基本的には高温のお湯を蛇口の水で調節して使うため、リモコンが付いていないものも多くあります。そのため本体価格は10万円未満と、交換の費用を抑えられるのが特徴です。
2つ目は、追い炊き機能の付いたタイプ。バスタブにフィルターのようなものがついており、リモコンでの温度調節もできます。こちらの価格は、10万円から20万円ほどです。
最後に3つ目は、暖房機能がプラスされた給湯器。お湯を出したりお風呂の追い炊きをしたりするのに加えて、浴室乾燥機や床暖房もついています。機能が充実しているので、本体価格は20万円から40万円と高めです。
ここまでにご紹介した種類は、多くのマンションに設置されているガス式の給湯器です。電気式のタイプは、さらに価格が上がります。
家庭で使う給湯器のサイズは、16号から24号が一般的です。号数が大きいほど一度に使えるお湯の量が多く、本体価格も高くなる傾向にあります。
16号は、1人から2人用の小型サイズです。1人暮らしや少人数向けのマンションに設置されていることが多く、一度に1か所でお湯が使えます。
20号は2人から3人向けで、シャワーを使っている最中でももう1か所でお湯が出ます。そして24号は3人以上で使うことが想定されており、お風呂を含めて合計3か所と給湯能力も高いです。
費用としては、16号から24号の間で5万円前後の違いがあります。
給湯器本体の価格に加えて必要になるのが、設置工事の費用です。工事費は、最低でも3万円ほどかかります。内訳は給湯器の取り付けに1万円、電気やガスの線をつなぐのに1万円、給水・給湯の管をつなぐのに1万円です。
これに加えてリモコンの設置や、それまでに使っていたものの回収費などオプション料金がつく場合もあります。また、依頼する業者や都道府県によっても、工事費用は変わってきます。3万円から5万円を目安として、複数の業者から見積もりをもらうのがおすすめです。
複数の世帯が住んでいるマンションで給湯器の交換をする場合は、いくつか注意する点があります。賃貸と分譲に分けてポイントをご紹介するので、トラブルのないように進めてください。
賃貸マンションの場合、給湯器も貸主の持ち物ということになります。そのため、給湯器の交換費用を自分で負担する必要はありません。もちろん、借主の過失によって交換が必要になった場合は例外ですので、注意してください。
ともかく故障が見つかったときや交換をしたいときは、大家さんか管理会社に連絡を取りましょう。貸主側で、交換などの手続きをしてくれます。
分譲マンションに住んでいる場合は、給湯器も自分の持ち物としてカウントされます。そのため交換費用は自己負担になりますが、デザインやメーカーなどは好きなものを選べるのがメリットです。
しかし、マンションによっては種類やサイズが制限されている場合もあるので、賃貸と同様にまずは管理会社などに連絡を取ってください。また、管理組合に入っている場合も、制限がないかどうかチェックしましょう。工事の届け出が求められることもあるので、必要に応じて提出します。
お湯を供給する給湯器が壊れてしまうと、お風呂に入れなくなってしまいます。特にマンションの場合は、管理会社への問い合わせや業者への連絡などで時間がかかるので早めの交換が大切です。
適切な費用や内訳を知ったうえで、かしこく給湯器の交換をしましょう。