ガス給湯器と電気給湯器、どっちがお得?
ガス式と電気式で、どっちがお得なんだろう?と悩むときに、さまざまな判断基準がありますが、
気にされる方が多いのは、『初期費用』ではないかと思います。
初期費用に関して言えば、電気式<ガス式 で安くコストを抑えることができます。
ガス給湯器の初期費用のコスト内訳は以下になります。
本体価格+取り付け工事費用=20~30万円程度です。
住居様式や追い炊き機能の有無などによっても費用は変わり、一戸建てよりマンションなどの集合住宅のほうが、高くなる傾向があります。
取り付け工事費用は業者によっても変わりますが、一般的には20~30万円程度となっています。
では、一方の電気式ですが、最近少しずつ需要が伸びてきているエコキュートの場合ですと、本体価格込みの工事費用=100万円程度です。
また、光熱費がガスよりもお得と言われていますが、設置をしたあとの毎月の光熱費に関しても、実情はさほど大差がないため、コスト面で考えたときには、ガス式のほうが断然お得となっています。
以上の理由から、ガス式給湯器を選ぶご家庭がほとんどとなっております。
なお、ガスと電気のメリットだけを取り入れたハイブリッド給湯器(リンナイやノーリツから発売)の場合は、初期費用はエコキュートとさほど変わらないのですが、その後の光熱費は従来のガス給湯器と比較して約55%の光熱費カットになるので、新規購入の際にご検討なさる価値はあります。
フルオートとオートについて
給湯器には、フルオートとオートの2つのタイプによる機能でお風呂を沸かしています。
オートタイプは、設定で選択した水量になるまで自動でお湯をはると、給水をストップさせて、設定温度で保温をするようになります。
そして、お湯を足したい場合は手動となります。
フルオートタイプは、オート機能にさらに加えて、自動でお湯を足してくれたり、配管自動洗浄機能も搭載しているので、配管のお掃除等をせずとも、常にきれいなお湯を供給してくれます。
お風呂の配管の汚れはすぐに溜まってしまうので、機械がオートで洗浄してくれるこの給湯器のシステムはかなり人気が出ていいます!
2人で暮らす場合などは、足し湯などを手動でおこなってもさほど手間はかからないため、オートタイプで問題はないと思います。
逆に、大人数の所帯(4~5人家族)では、お風呂に立て続けに入ることも多くなり、この場合には、自動でお湯の温度や量を戻してくれる、フルオートタイプが便利です。
このようにご家族の人数によって、フルオート・オートタイプを選ぶのも一つの基準にはなると思いますが、予算等も、フルオート・オートタイプの取り付けによって異なりますので、全体的な見積もりを計算するなどしてから決めるのも、一つの方法です。
給湯器の寿命ってどれくらい?
家電と同様に、給湯器にも寿命はあります。
使用頻度や機種によっても寿命の時期は異なりますが、給湯器の一般的な寿命は、10~15年(毎日使う場合)となっています。
リンナイやノーリツなどの各メーカーでは、通常の使用をした場合で、安全面で保証できる使用期間を10年と定めています。
10年以上、設置から経過したものに関しては、保守部品の生産がすでに終了していることもあり、壊れてしまった場合、ほとんどの機種は修理の対応ができないのが現状です。
寿命や故障がくるまでのサインとしては、給湯温度の不安定感、お湯が出るまでに時間がかかる、お風呂のお湯がぬるい、等があります。
ただし、このような症状があった場合でも、故障ではないこともあります。
給湯器は10年以上使用することによって、熱交換器が劣化してしまうため、新品と比較すると2割程度機能が衰えてしまうことがあります。
そのため、これらの問題が起きた場合には、専門業者に速やかに依頼をして、給湯器の状況・状態を確認する必要性があります。
ガスライフ新潟では、現在お客様がお使いになられているガス給湯器の不具合を調べ、修理をするのか、交換するのかを的確に判断させていただきます。
新潟県内でしたら、迅速に対応させていただきますので、故障かな?と思ったらまずは連絡をください。
給湯器の熱源タイプには特徴がある
給湯器には種類が様々あり、熱源においてはではガス・電気・石油のほかに、高率型のエコ給湯と言われるものまで幅広く揃っています。
熱源によっても得意だったり、不得意があるので、購入時にはよく理解して検討すると良いでしょう。
熱源別給湯器の、一般的に知られている大まかな特徴としては、
ガスの場合
・ガスの給湯機器は小さい
・設置スペースの幅を取らない
・電気に比べてコストが安い
があります。
ですが、燃焼時の音がうるさいこともあります。
電気の場合
・音が静かで取扱いが簡単
・ガス漏れなどの心配がない
・深夜に使用する場合には電気代が高くなる
石油の場合
・もっともコストが安い
・現在はあまり普及をしていない
などの特徴があります。
これらをトータルして一番需要が高いのは、ガス式の給湯器となっております。
ガス式は、他にも燃料制御が容易なため単純な構造をしていて故障しにくい特徴があります。
そのうえ、給湯能力が高いのでいつでも安定した湯の供給が可能になります。
上記にある、設置スペースの場所を取らないことも、昨今の住宅事情では大きな利点となっているようです。
燃焼時の騒音についても、気になる方も多いと思いますが、最近の給湯器は静かなタイプも開発されているのでさほど気にならないものもあります。
ガス式と言ってもその種類はとても多いです。
ガスの種類によって対応機種も異なりますので、当店のスタッフにお問い合わせください。
給湯器の歴史、そして現在
私たちは普段から当たり前のように給湯器を使用して、お風呂を沸かしたり、シャワーを使ったりしています。
戦後のガス風呂釜の時代から、給湯器は様々な技術革新を経て、現在の姿になっています。
では、どのように変遷し、給湯器は普及してきたか、その歴史を遡ってみましょう。
ガス風呂釜時代~セントラル給湯時代
戦後の混乱期を抜け出した1950年代に、給湯器の需要は増大します。
もともと1930年(昭和5年)にガス給湯器の国産第一号が発売されていましたが、戦後に、シャワーという入浴習慣を持つ進駐軍が、ガス器具開発や、ガスのインフラ整備を強く要望したという背景もあって、風呂釜の提供をガス会社が積極的に拡大したのです。
それまでの中心的な熱源が、薪や石炭という固形燃料の時代から、ガスや石油へと転換を大きく遂げていきました。
1965年頃、内風呂(1963年家庭風呂普及60%)や、台所のガス小型湯沸器が普及する中で、湯沸器市場は小型タイプが主流でしたが、浴室でのシャワーニーズの高まりにより、中型湯沸器でのセントラル給湯の時代を迎えます。
ガス風呂釜時代~セントラル給湯時代
戦後の混乱期を抜け出した1950年代に、給湯器の需要は増大します。
もともと1930年(昭和5年)にガス給湯器の国産第一号が発売されていましたが、戦後に、シャワーという入浴習慣を持つ進駐軍が、ガス器具開発や、ガスのインフラ整備を強く要望したという背景もあって、風呂釜の提供をガス会社が積極的に拡大したのです。
それまでの中心的な熱源が、薪や石炭という固形燃料の時代から、ガスや石油へと転換を大きく遂げていきました。
1965年頃、内風呂(1963年家庭風呂普及60%)や、台所のガス小型湯沸器が普及する中で、湯沸器市場は小型タイプが主流でしたが、浴室でのシャワーニーズの高まりにより、中型湯沸器でのセントラル給湯の時代を迎えます。
「お風呂の自動化」が到来
「お風呂の自動化」が80年代以降に加速されていきます。
当時のほとんどの家電製品が自動化されている中で、2度、3度と浴室に足を運んでお風呂の準備をして、熱くしたり、お湯を溢れさせたりしないよう確認する必要がありました。
そのようなことから「お風呂の自動化」の開発する動きは必然でした。
そして、1983年 戸建て住宅で給湯器付き風呂釜での全自動化
1984年 集合住宅に対してFS設置型コンパクトガス給湯器での高温指し湯追い炊き、定量給湯で自動ストップ化機能
以上の製品が発表されます。
熱源の多様化、そして省エネ化の加速
ガスだけではなく石油、電気も給湯器の熱源としてありますが、最近になると省エネ化の流れから、 電気式の「エコキュート」
ガス式の「エコジョーズ」
電気式、ガス式を組み合わせた「ハイブリット給湯器」
これらが市場に参入してきています。
また、ガス中の水素と空気中の酸素との化学反応により発電する
燃料電池コージェネレーションシステム 「エネファーム」
も普及してきています。
そして、2016年4月 電力小売り
2017年4月 都市ガスの自由化
によりライフプランに合わせ、消費者は給湯機を自由に選択できるようになりました。
給湯器も今後多種多様な商品が市場に投入され、より一層、省エネ化技術も開発されていくものと思われます。