給湯器の「号数」について
給湯器には「号数」という用語があります。
10号から28号までの号数を用いて、出力を図るための指標としています。
これらの10から28といった数字はそのまま、「水温+25度のお湯を1分間でどれくらい出すことができるか」という数字と同様のものになります。
すなわち、「10号=10リットル、28号=28リットル」を出せるということです。
どの号数が適切なのか
では、どれくらいの号数が日常に使うときに適切になってくるのでしょうか。
小さすぎる場合や、大きすぎる場合もそれ相応に問題が生じてきます。
10号は、シャワーでの利用は、主にスポットでお湯を使うレベルなので難しいです。
16号なら、シャワーの利用を、一人暮らしでも一年を通して使うことができるレベルになります。
ワンルームならば問題ないと思われます。
家族がおり、洗い物をしながらシャワーを使おうとするならば、必要なのは20号以上になります。
一般的な目安として、4人家族の場合で良いとされるのは24号程度とされています。
ちなみに、28号ともなると相当余裕のある設備になってきます。
もちろん機器の値段なども、28号ともなると相応に高くなりますが、
通常でしたらここまでの必要はありません。
号数によるコストの違い
また、出力が高いということは、機器の価格だけでなくそのまま水道代にもつながってきます。
ということは、「たくさんの水が出る=水道代もあがる」ということになります。
高い号数のものを不必要に選んでしまうと、それこそ普通よりも水道代が高い
なんてことになってしまいます。
重要なのは、各家庭に合った適切な号数を選ぶことです。
これらについてのご相談は、当店のスタッフにお問い合わせください!
冷たい!シャワーの水が急に冷たくなる原因って何?
シャワー利用していて、
「一度熱いお湯が出る→冷たい水が出る→ちょうどよいお湯が出る」
と戸惑った経験はありませんか?
これは「冷水サンドイッチ現象」と呼ばれており、古いタイプの給湯器をお使いの際に、一度お湯を止めた時に起きる現象なのです。
ではなぜこのような現象が起きるのでしょう?
給湯器の構造 「冷水サンドイッチ現象」が起きるわけとは
冷水からお湯を瞬間型給湯器で作る際に、熱交換器で冷水を温めてから放出します。
一旦お湯を流すのを止めると、先述の熱交換器が高温のまま熱をためる状態になります。
「冷水サンドイッチ現象」で最初に流れてくる熱いお湯は、
先ほどの給湯器の余熱で温められていたお湯です。
そして次に、お湯を流そうとすると熱交換器で冷水を温めるのが間に合わなく、
冷たい水が流れてくることになり、それらの水が流れ出た後に、適温のお湯が出てくるよになるのです。
「冷水サンドイッチ現象」を防ぐ「Q機能」とは
冬場の悩みで、冷水がつらい…と思ってる方が多くいらっしゃいます。
そんな方々のために、「Q機能」と呼ばれる再出湯の際の温度変化を最小限に防ぐ装置が、
新型の給湯器に搭載されています!
これは熱交換器を挟んで、それぞれの配管を電子ユニットで制御し、
バイパスサーボと呼ばれる部分では、熱交換器へ入り込む水が流れる配管と
お湯が排出されれる配管をバイパスでつないで、モーターの回転によって水量を調節し
設定温度までの到着時間を早めてくれます。
この「Q機能」が搭載されているかどうかは、給湯器を選択する際に確認しましょう!
給湯温度とシャワー部分の温度設定について
この「冷水サンドイッチ現象」自体は、急に熱いお湯が出ることによる
やけど防止のために給湯器が水から排出されるように設定されていることで起きる現象です。
なので「Q機能」が搭載された新型への交換以外ですと、問い合わせなどをしても対処してくれる
ことは少ないですが、あらかじめ給湯器側の温度設定を50℃くらいの高めに設定しておき、
シャワー部分で調節することで、ある程度は冷水を緩和することもできますので、
どうしてもこの現象を不快に感じてしまう方は、そちらでの対策もお勧めしております!